No.3 菅正道 セレクトショップ代表

39通りの生き方、自然体の輝く顔がある。

    

    

vincent-mia.com/

周りと同化するより、少し背伸びしてみる。
出会いと学びが増えれば増えるほど、
未来は楽しい。

周りと同化するより、少し背伸びしてみる。
出会いと学びが増えれば増えるほど、未来は楽しい。

      

     

イベント主催、空間プロデュース、スタイリング。
セレクトショップがカルチャーの発信源にもなる。

広島市の中心街にあるセレクトショップ「VINCENT(ヴィンセント)」。代表を務める菅正道が2004年にショップを立ち上げ、菅の情報収集力と感性によって選び抜かれた洋服を中心に、ヘアケア・スキンケア用品なども取り扱う。VINCENTを訪れるのは男女ともに25〜35歳が多いが、「質が高いもの」「5年は着れる服」のコンセプトに共感する60代・70代の常連客もいるくらい、幅広い層に支持されている。

ファッションを入口に、音楽やイベント、スタイリング業などショップ経営にとどまらない菅の活動は多岐にわたる。それらは、高校時代に出会ったセレクトショップの影響によるもの。現在も、出会った頃の衝撃とドキドキ感を求めつつ、その店へのオマージュを込めて広島から情報や文化の発信拠点となるべく、2014年、新たに会社「ONE PLUS ONE」を設立した。

広島アンデルセンでのイベントをきっかけに、
地元商店街のみなさんをリスペクトするようになった。

広島アンデルセンでのイベントをきっかけに、地元商店街のみなさんをリスペクトするようになった。

広島の本通り商店街にパンを製造販売している「広島アンデルセン」の建物が、2016年の1月から改装期間に入りました。この建物の一部はもともと銀行で、1925年の大正時代に建てられた歴史的建築物なんです。被爆建築でもありますね。改装直前に「ONE PLUS ONE」という、三世代にわたる大人の交流を愉しむイベントを主催しました。ゲストには東京で活躍されている、スタイリストの祐真朋樹さんとDJで作曲家の沖野修也さんをお迎えし、「スタイリング講座」や「成熟した大人とは?」をテーマにトークをしたり、食事やドリンクメニュー、空間づくりなど、すべて手がけました。

このイベントで広島のいろんな力を結集して発信したことで、一定の評価をいただきました。一番の収穫は、本通り商店街の方々が助けてくれたこと。初めは不安でしたが、みなさん僕のアイデアに対して「いいね」と言ってくれたり、知識も豊富で素敵な方ばかりでした。若手がやりたいことを伝えて動けば、長年商売をされている目上の方たちは全面的に協力してくれるんですね。おかげで地元がもっと好きになりました。本当にいい街だなと思いましたね。

「かっこいい」「おもしろい」を探求し、ドキドキしたい。
見つからないなら自分でつくる。

僕の原点は、高校時代に出会った三川町のセレクトショップ「ステレオタイプ」です。中学2年生くらいからファッションって何だろうと興味を持ち、音楽とファッションをリンクさせて手探りで「かっこいいもの」を探していました。高校生になり「ステレオタイプ」と出会い、当時ロンドンで流行していた音楽や洋服や雑誌があり、店内装飾も店長もすべてがかっこよくて衝撃的でした。中学生の頃から探していた「かっこいいもの」がいきなり目の前に現れ、ドキドキしました。東京ではなく広島で! すぐサッカー部を辞めて勉強もひとまず置いて、自転車で片道50分かけて通いつめ、コレ何ですか?と店長に質問をしてファッションや音楽のルーツを教えてもらいました。

もうお店はないんですが、当時は東京と同時進行で何もかも最先端でした。お店以外にも美容院を経営したり、店長はラジオの音楽番組を持っていたし、その頃インディーズだった東京スカパラダイスオーケストラなどを呼んでライブイベントをしたり、広島カルチャーを紹介するフリーペーパーをつくったり。おもしろいものがここにあったんです。

だから僕はお店を持つというより「ステレオタイプ」のようなカルチャーやライフスタイルを、東京や海外でやっている以上のおもしろいものを発信したい。広島でも田舎でも、ないものを自分でつくって発信するのがかっこいいと思う。そこにドキドキするんです。

1+1には無限大の可能性がある。
背伸びをすることで、新しい自分に出会える。

40代に入り、肌や髪質が変わってきました。服がピシっと決まっていても肌がガサガサだったり小汚かったら台無しです。僕は睡眠にもかなり気を遣っています。40代からは洋服や靴、お酒でも寝具でも一つひとつこだわりを持って、少しでも背伸びしたものを選んでほしいですね。失敗してもいいから知らないことを知る、知識が増えるって純粋にうれしい。新しい学びや出会いが増えることが一番の楽しみでもあります。

イベント名の「ONE PLUS ONE」を社名にしたように、洋服+出かける場所、洋服+デザイナーの思い、洋服+会話など、ひとつ足すことで随分と可能性が広がる。これからは、ファッションを通して衣食住をトータルで発信して広島から新しいカルチャーをつくる、これが僕の大きな背伸びです。おしゃれしておいしいお酒でも飲みながら政治や歴史、そして文化の話など、幅広い世代の方と話せる場所をつくりたい。いつもドキドキを探して、新しいものに目覚める40代って素敵だと思いますね。

   

  

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