柔道整復師の山城宏統さん（やましろ接骨院・鍼灸院総院長）は、柏崎選手が所属するK-PLACEをスタッフ全員でサポート。選手の治療や大会のリングドクターも務める。

　ふだんからあまり眠れません。犬のように眠りが浅く、物音ですぐ眼が覚めるので、雨戸を閉めて音や日差しをシャットアウトして眠っています。選手に多いのが腰痛で、僕は腰を冷やさないためにもお風呂で温め、風呂上がりにはストレッチを10分するのが日課です。ただ、特に睡眠について意識はしていませんでした。

　ある時、山城さんに39デザインを教えてもらい使ってみました。枕がいいですね！ 寝やすい！ 合わない枕を使うと頭に血が上っているように感じますが、それがまったくありません。マットレスは柔らかすぎると使う意味がないように思いますが、39デザインはちょうどいい。確かに「人肌感触」ですね。じつは毎朝、くしゃみをするのが怖いくらい腰の痛みがあったのですが、ずいぶん緩和されました。

　なぜかこのマットレスで寝るようになってから、飼っている犬（ラブラドール・レトリバー）が毎晩布団に入ってくる（笑）。喜んで入ってくるので一緒に寝ています。きっと犬も気持ち良さがわかるんでしょうね！

　試合前、減量と練習が重なる一ヵ月半が一番辛い。その間に体重を75kgから61kgに落としながら昼間は大学やバイト、夜は道場で練習をします。何もかも常にイライラ、友達にもイライラしてしまいます（笑）。当然眠れない日もあります。今は試合を終え、減量から解放された時期なので制限をせず好きなだけ食べています。次の試合が決まったらまた体を絞って追い込んでいきます。

　今は勝っても一瞬だけハイになり、記念撮影後は平常心に戻ります。2015年に初めてチャンピオンになった時はうれしかったのですが、勝つにつれて「こんなんじゃ物足りない」「もっと強くなりたい」と思うようになり、今は通過点でしかありません。目指すのはもっと上のレベル。4月から社会人になるので、仕事との両立も課題になります。身体は疲れていないけれど、日中眠たくなることがあります。これからは今まで以上に睡眠時間を確保することが大切になりますね。

　総合格闘技団体はたくさんあり、団体ごとに色もありますがルールはほぼ同じで、僕はZSTという興行団体の試合に出ます。ZSTの特徴は「暴力性を極力排除」しているところ。殺伐としていないから初心者や女性、子どもにも見やすい、とお客さんから言われます。グローブが通常より少し大きいので殴られても顔があまり変形しません。しかし、試合はガチンコ、真剣勝負です。

　もう一つの特徴は、選手のキャラクター。登場時に曲や照明、あおりの映像で観客を盛り上げます。「ゼストの体操のお兄さん」というキャッチフレーズのついた選手は、元体操部だからバク転で登場します。僕のキャッチフレーズは「ZSTの超新世代エース」。入場では「殺気」を出します。減量で苦しんでいるうちにイライラが殺気に変わり、「目」からも殺気が出るので別人になりますよ。

　僕は元ボクサーで歌手の竹原ピストルが大好きなんです。あんなかっこいい人になりたい。もっと有名になっていつか居酒屋で語り合いたい！ その時には、「あなたの生き方と歌詞に救われました」と伝えたいですね。