No.6 広兼 正清 ダンサー

39通りの生き方、自然体の輝く顔がある。

     

       

ダンスと出会い、
人生に目覚める。
今後の大きな夢を
仲間と叶えていく。

       

HIPHOPダンスに出合い衝撃が走った。
日に日にのめり込んでいく自分がいた。

広兼正清がHIPHOPダンスと出合ったのは高校入学の1994年。インターネットの普及前で今のようにyou tubeやSNSで容易く情報が入手できなかった時代だ。高校生になったばかりの広兼は、その後の人生に影響する衝撃的なシーンを目の当たりにする。それは広島市の中心部にあるクラブでの一コマだ。

1994年、ダンサー、スケーターが流行。
有名なダンサー・ラバーバンドが来日。

当時はダンサー、スケーターが流行中。カルチャー的にもアメカジやHIPHOPが時代の先端でした。当時、世界中のダンサーを虜にしていた有名なダンサー・ラバーバンドが来日していて、広島の小さなクラブにも来たんです。そのダンスを生で見て衝撃が走りました。むちゃくちゃかっこ良くて、僕もダンスをしたいと思ったんです。それからはダンススクールに通い、レッスンがない日は平和記念公園で自主練に明け暮れました。友人に借りた海外のダンサーのビデオを擦切れるまで何度も見てひたすら踊っていました。高校卒業後は、母親の「好きなことを学んでほしい」という言葉に後押しされダンスの専門学校へ進学。HIPHOPだけでなく、タップ、バレエ、ジャズなど一通りのダンスを勉強しました。

本場のダンスを学ぶために、
単身LA、東京へ修行の旅へ。

専門学校時代は、バイトでお金を貯めてはダンスを学びにロサンゼルスや東京へ行っていました。広島のような地方と東京、海外では、レベルの差が歴然。当時は今のようにインターネットもほぼ普及していなかったし、スマホなんてない時代でしたから、その場へ行かないと知ることができないことがたくさんあったんです。本場のダンスを実際に体験したり目にしたりして覚えた感覚は今でも体が記憶しています。その街の雰囲気や空気感も含めて良い経験になりました。

好きなことが仕事になった時、
人生の見通しが立った気がした。

専門学校を卒業後は自動車メーカーの関連企業へ就職しました。サラリーマンになってからもダンスへの情熱は絶えず、勤めていた会社で昼休憩にダンス好きの同僚を集めて教えたり、仕事が終わるとフィットネスジムでレッスンを開催したりしていました。23歳になるころには50~60人の生徒がいて、ありがたいことにスタジオに入りきれない日もあるほどでした。24歳の時、サラリーマンを辞めてダンスを仕事にしようと決意。26歳の時にダンススクールを法人化。好きなことが仕事になり、ダンスと共に歩む人生がスタートしました。自分がダンスを仕事にできたのと同じように、夢を形にしたいと努力する若者や子どもたちを後押しする存在になりたいと考えるようになりました。

ダンスの魅力を地方都市から発信。

ダンスの魅力は喋るのが苦手、文章が苦手な人でも自己表現できること。言語じゃない方法で人とコミュニケーションを取れる力があると思うんですよ、ダンスには。子どもたちの話でいうと、運動神経が良くなくても、勉強できなくても、ダンスができればクラスのヒーローになれる。という感じです。現在、広島県内100拠点以上で開講しています。学校帰りや仕事帰りなど、日常の延長線上でダンスに触れてほしくて、気軽に通えるように郊外の公民館や集会所で開講しています。また、2011年には障がいのある方を対象にしたダンスクラス「LOVE ART」を開講しました。多機能型事業所も設立し、就労の支援もしています。

これからはアーティストの
育成にも注力。

これからは、ダンサーだけではなくて、アーティストもここからデビューさせたいと思っています。僕らのような地方にいるダンサーが主役のような立場で活躍するのは難しいけど、うちからアーティストが出れば、ダンサーがアーティストと一緒のステージでパフォーマンスできる。今の目標は仲間たちと武道館のステージに立つこと。見ていただいく全員に喜んでもらえるような総合エンターテイメント集団として活動していきたいです。

         

         

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